ノーマルAタイプの導入で注意すること

 

5.9号機が登場してから半年以上が経ち、5.9号機のARTタイプが惨敗続きのため、ホール関係者は原点回帰でノーマルAタイプを注視するようになった。
ここでそのノーマルAタイプを導入、設置するときの注意点を述べておきたい。

ノーマルAタイプの長所として

① いつからでも打てて、いつでも止められる
② ゲーム性が単純で誰でも簡単に遊べる
③ 中古価格が底堅く安定している
④ ヒットすれば寿命が長い

以上の4点があげられる。

しかし、昨今では設定判別要素にどのメーカーも力を入れるあまり、夕方以降のプレイヤーには「空き台は設定判別済み」という印象を与えてしまい、「いつからでも打てていつでも止められる」という長所を活かしきれていない。

また、「ゲーム性が単純で誰でも簡単に遊べる」という点も設定判別要素や最大獲得のための知識介入がある以上、長所が薄れてしまっている。

これらの設定判別要素や知識介入度、目押しなどの技術介入度を考えると、同じノーマルAタイプでもどんな機種でも同ジャンルと考えて設置場所を決めてはいけない。
ノーマルAタイプなら、どんな機種でも万人受けするというわけではなく、客層の違いを把握して設置する必要があるのだ。

例えば「ハナビ」が安定した稼働を維持している要因として、4号機のファン層が懐かしさから遊技していること、甘い台なので5号機ユーザーも遊技していること、設定判別要素もあるが判別に時間がかかることが挙げられる。このように複数の客層が遊技することが、機械の寿命を大きく伸ばし、稼働に大きく寄与している。

また、ジャグラーの場合では、マイジャグラー、ファンキージャグラーなどは若年層向け、アイム系ジャグラーは年配層向け機種となっている。これは設定6の出玉率の高低の影響が大きく、出率が低いアイム系を若年層は好まない。

つまり、複数の客層を取り込みたいのであれば、年配層向けと若年層向け複数のジャグラーが必要になることは言うまでもない。

そして、客層が違うという事はその機種配置の組み合わせにおいても十分注意しなければならない。年配層の中に設定狙いの若年層が混ざり込むと場が荒れ、年配層が敬遠してしまうだろう。

年配層が中心の店舗ではアイムジャグラーだけで高稼働を誇る店舗もある。こういう店舗が若年層を取り込む必要があるのか、それによって店のイメージが変わってしまわないか、慎重に検討しなければならない。

また、液晶搭載のノーマルAタイプは設定示唆要素がさらに多くなり、どうしても若年層が有利な機種となりがちだ。若年層向けの機種なら、ゲーム性の多様化も求められるが、その点では自由度が高いAT機、ART機に勝ることは難しい。

これらの理由により液晶搭載のノーマルAタイプは基本的にはヒットしづらいジャンルであり、新台でTOP導入にこだわる必要はなく、市場に導入されてから結果が良ければ後追い導入で問題ない。
ノーマルAタイプはヒットすれば寿命が長いので、新台にこだわる必要は全くない。

ただし、ジャグラーはハズレがほぼなく、導入時の高設定に対する期待値が高いことから集客力があり、新台効果を発揮できる唯一のノーマルAタイプなので、導入できるのであれば納期にもこだわりたいところだ。

このようにノーマルAタイプという同一ジャンル内でも、客層による違いは大きく、配置、設定配分など、導入後の運用をイメージして慎重に導入を決定する必要があり、その運用イメージが確信できないのであれば様子見のスタンスで焦らないことだ。