新旧機種を両方、活かす難しさ

 

10月1日に登場したHEY鏡の初動が好調だが、設定判別の分かりやすさ、設定2以上の甘さなど懸念材料も見え始めている。

では、HEY鏡の稼働が落ちてきた時に「押忍!番長3」の稼働が復活するのかといえば、答えはNOだ。

ここ半年ぐらいの「押忍!番長3」の稼働が弱っていたこともあるが、HEY鏡と押忍!番長3の純増枚数のスピードが大きく異なるため、今さら「押忍!番長3に戻ろう」と思わないのである。

 

このように新旧両方の機種がどちらも安定稼働することは、あまりないことだ。

 

最近のパチンコの北斗無双と北斗無双2の関係性を見ると、旧北斗無双の方がスペックが圧倒的に上位のため、北斗無双2は徐々に衰退して、撤去が進むことだろう。

旧北斗無双と新北斗無双2の設置比率が3:1ぐらいであれば、バランスが取れる可能性はあるのだろうか。

 


新旧両機種ともに安定稼働している例は、ジャグラーやパチンコの海物語にはよく見られるが、スペックが全く同じため、少しの演出の違い、キャラクターの違いならプレイヤーに許容され「どちらでもいい」という心理で、両機種とも活きる結果となる。

 

ジャグラーや海物語以外で、新旧両機種の稼働が安定している例は、最近では「ミリオンゴッド神々の凱旋」「アナザーゴッドハーデス」ぐらいだろうか。

  

この凱旋とハーデスは、どちらの純増枚数もほぼ同じで、セット上乗せか、ゲーム数上乗せかがプレイヤーの好みによって、うまく分かれた稀な例である。

 

凱旋とハーデスの稼働が、同程度に落ち着くまでには半年ほどの期間を要している。

凱旋が新台として導入された2018年4月の全国データでは、凱旋の稼働が約20,000枚、ハーデスの稼働が約9,000枚だった。

その半年後には、凱旋が8,000枚、ハーデスが7,000枚と稼働が、ほぼ釣り合い、両機種ともに活きる状況となっている。

 


新旧の両方を活かすために新台導入時に気をつけることは2つ、配置の工夫と出玉配分だ。

まず配置では、新旧の回遊を考えて近くに設置することは当然だが、旧機種を場所的に良いところに配置するべきである。

旧機種を奥に移動させて、目立つ手前に新機種を配置すれば、旧機種の稼働が激減するのは当然である。

 

また、新旧の機種を背中合わせにすることはリスクがある。

スペックが同じジャグラーの新旧機種なら背中合わせで問題ないが、スペックがゲーム性が少しでも異なる場合は、ボックス同士で組んで隣に配置する方が無難である。

これは、導入前には稼働の強弱がまだ分からないため、背中合わせの配置では旧機種が誰も座っていないバランスが悪い見た目、客付きになりがちだからだ。

そのため、例えば、HEY鏡と押忍!番長3を両方活かそうとすれば、以下のような配置からスタートする。

 

つぎに、新旧の出玉配分にも細心の注意が必要だ。

両機種の出玉感を均等にすることが基本のため、導入当初は稼働が劣る旧機種の方が高い設定配分で、甘く運用する必要がある。
新機種は勝手に稼働して売り上げも多いため、出玉感を均等にするには、旧機種をしっかり出す必要がある。

例えば、HEY鏡と番長3の導入時なら、HEY鏡を設定2と4半々、番長は全台設定4ぐらいのバランスである。

 

このような新旧機種の配置と出玉配分を実行してみて、日々の稼働の様子を観察し、新旧両機種が活きるのか、片方しか活きないのかを見極める必要がある。

もし片方を見切るなら早い方がいいのは、言うまでもない。

 

そして、今回のHEY鏡の導入で、旧機種である押忍!番長3も活かせるかというと、冒頭で述べたように難しいだろう。

どちらかと言えば、可能性を感じるのは「サラリーマン番長」の方である。

  

サラリーマン番長は、純増2.8枚の高純増タイプであり、HEY鏡の増加速度にも近い。

認定機であれば2020年7月まで使用できる点も好都合だ。

 

ただ、これも可能性が少しある程度のことで、今後の6号機の新台で稼働が良いものが次々と登場すれば、旧基準機にこだわる必要もなく、HEY鏡と組み合わせて相乗効果となる6号機も他にあるだろう。

今回のHEY鏡の導入によって、新旧機種を活かすことの難しさを改めて実感した。