2020年 新台試打評価 反省会

 

本日で、本年最後の更新となる。

最後の締めくくりとして、2020年の新台試打評価が正しかったのかどうか、各機種の登場初週の予想稼働と実際の全国平均稼働を見比べて、評価を大きく間違えてしまった機種について、その敗因を示して反省としたい。

 

2020年は緊急事態宣言に伴い協力休業があったり、5号機の設置期限が延長されたり、コロナ禍による影響が甚大でスロット全体の稼働が大きく落ち込み、新台の初週稼働も前年に比べ大きく低下した。

「6号機の新台を買うだけ無駄」という意見も聞かれ、スロットの新台入替戦略が非常に難しい1年でもあった。

 

当研究所では新台を事前に試打して、サイト内でその評価を掲載している。

また「新台評価シート」内では、登場初週の全国平均稼働数値を予想しているが、その予想数値と全国平均データの実稼働を2020年に登場した新台(一部除く)を以下の表にまとめた。

4月と5月はコロナ禍による休業もあり、全国的にも新台の納期にバラツキがあり、全国平均稼働のデータが有効ではないため未記入とした。

また、一部の新台は導入台数が少なく計測数値に信頼性が欠けているため、計測不能と記入している。

 

当社では、新台を事前に試打した評価と、ホールに導入後に実際にお金を使って打った評価、2回の評価を行っている。

今年も事前の試打では良く思えた機種が、実際に打ってみたら「やばい、ダメだ」と失望した機種も多く、試打評価の難しさを痛感している。

 

まず、コロナ禍によるお客様の減少によって、予想数値よりも全般的に低い実数値となっているものが2020年の前半には多い。

ようやく夏ごろからコロナ禍による影響を考慮した予想ができるようになり、予想と実稼働の差は少なくなってきている。

 

初週の稼働予想数値と実数値の差は、実はそれほど問題ではない。

評価が高く導入を推奨した機種が全くダメだったり、反対に低評価で見送りを推奨した機種の稼働貢献が大きかったり、評価を大きく間違え、スロット営業に損失を与えてしまうことが試打評価としては大問題であり、評価が大きく間違いだった機種には表の右欄外に「✖」印を付けた。

その「✖」印の機種について、評価の間違いとなった原因を解説する。

 


 

S1000ちゃん 予想 21,000 → 実際 17,700

1000ちゃんはオーイズミのオリジナルキャラクターだが、そのキャラクターの人気を過大評価してしまった。

パチンコ・スロットの女の子キャラでは、ツインエンジェルや戦国乙女などが人気コンテンツとなっているが、その2機種はシリーズを重ねることで徐々に人気となった女の子キャラだった。

1000ちゃんは、スロット化の第一弾だったため、集客力があるはずはなく、過大評価してしまった。

また、6号機では初のリアルボーナス搭載のATタイプということで、それも高稼働につながるのではないかと考えてしまったが、スペック的にも弱く、実際には厳しい稼働となってしまった。

 

 

S地獄少女 あとはあなたが 予想 21,000 → 実際 17,600

地獄少女は、設定6の出玉率が114.9%と6号機最高ということが特徴で、液晶演出もよく、一撃性もあるため事前評価を高くした。

しかし、実際は並のバラエティーレベルという結果だった。

結局、5号機がまだまだ残っている状況では、6号機の出玉性能はそれと比較すれば劣ってしまい、一番の特徴である114.9%の出率も活きなかったのだと思われる。

「6号機ではハイスペックでも、5号機と比較すると劣る」というのが同機の最大の敗因だろう。

 

 

S新鬼武者 予想 22,500 → 実際 17,400

コロナ禍の影響も時期的には多少あったが、結果は大コケで即、撤去対象となってしまった。

G数解除ではなくレア役からの当選でAT初当たりの確率もちょうど良い、と高評価していたが「突破型のCZを突破できる気がしない」「メインATも勝ち進むことができる気がしない」と勝てるイメージが持ちにくいゲーム性、演出の見せ方であり、一度打った後にリピートをするプレイヤーがほとんどいなかった。

また、本機で気づかされたことは、販売台数の重要さだった。

6号機を打つユーザー自体がまだまだ少なく、6号機の新台は販売台数が多くなると稼働が割れて厳しい結果となりがちだ。

本機は21,000台の初期販売台数で飽和してしまったことも大きな敗因である。

 

Sスナイパイ71 予想 22,000 → 実際 13,400

パネルに点灯するランプの色で、奇数設定か偶数設定かが分かるという斬新な新台だった。

奇数設定では2コマ目押し、偶数設定ではビタ押しの技術介入が求められ、フル攻略できれば設定1でも勝てるというのが特徴でもあった。

それまでは技術介入で100%を超える機種はノーマルA系がほとんどだったが、AT機で技術介入バリバリの機種ということでスロッターの興味を引き初動がよくなると予想したが、実際には厳しい稼働で終わってしまった。

ネットのオリジナルキャラでは集客効果は見込めず、また目押しが難しく勝てず、辛すぎたのも敗因だろう。

 

S押忍!サラリーマン番長2 予想 22,000 → 実際 休業期間

本機は、コロナ禍の影響を最も受けた新台だろう。

休業期間中に導入が始まり、しかも販売台数も41000台と非常に多く、導入台数に対して、プレイヤーの数が圧倒的に少なかった印象だ。

ゲーム性では、メインATの仕組みが悪かった。

メインATでは規定枚数を超えると、出玉が加速度的に増えていく仕組みだったが、規定枚数を超えることがなかなかできず、100~300枚の出玉で終わってしまうことが多く、苦労して突入したATがあっさりと終わってしまう無念さを味わうとリピートする気にならなかった。

また、押忍!番長3がメインで残っていて、スペックが弱い本機をわざわざ打つ理由がなかったことも不調の要因だろう。

 

S沖ドキ!2-30 予想 21,000 → 実際 休業期間

とにかく、期限延長により5号機の沖ドキが残ってしまったことが不運だった。

もし、5号機の沖ドキが撤去されていても本機が大ヒットとなることはなかっただろうが、何となく設置し続けることはできるレベルだったのではないだろうか。

本機がヒットした場合に、もし未導入だったら競合他店に大きく差をつけられてしまうかもしれないという怖さがあり、ダメ元で導入を推奨してしまったのは反省すべきことだ。

5号機沖ドキではモードが下がることなく連チャンするまで止められないという稼働促進要素があったが、6号機では有利区間上限の関係でそれを実現できないため、のめり込み要素がない点も敗因だろう。

 

S戦国コレクション4 予想 16,000 → 実際 19,500

6号機初期に登場した「戦コレ徳川」の初動があまりにも悪かったためコンテンツ力の弱さを懸念し、さらに高純増AT機の短命傾向からも低評価としていた。

しかし、本機は高純増AT機の弱点ともいえる無抽選区間がなく、AT終了後にも早いゲーム数でのチャンスAT当選に期待できるゲーム性で、意外と初動が良かった。

ただ、各ホールの導入台数は少なく、ほとんどがバラエティーに1台の導入であり、複数台を並べて設置しているホールでの稼働は悪く、ヒットとはいえない結果になっている。

「高純増ATはダメ」と先入観で決めてしまうのはよくないと反省する機会にもなった。

 

 

SリングにかけろWCC編 予想 18,000 → 実際 20,900

本機は周期抽選の仕組みが悪く、AT即止め放置されると、低評価をしていた。

その周期抽選は、キャラクターのレベルが上がっていきATに当選するまで止められないという導入初期には稼働が伸びる仕組みであり、実稼働も良好な結果となった。

また、予想外にスロットでの「リンかけ」の地位は高く、コンテンツ力に反して販売台数が少なかったことが本機の初動が良かった理由だと思われる。

 

SGⅠフェアリーグランプリ 予想 19,000 → 実際 13,600

本機は、G1優駿倶楽部の流れを組む新台だったので、大コケはないだろうと、非常に浅はかな評価をしてしまった。

G1優駿倶楽部では、競馬ファンが実在する馬に感情移入し楽しむことができたが、本機がガールズ競輪というマイナーな競技で架空の登場人物で感情移入などできなかった。

またメインATの初当たり確率が重く、周期抽選に何度も何度もハズレているとストレスが溜まり、勝てるイメージが全く持てなかった。

新台初日の開店時から空き台となっていたため、コンテンツの弱さが一番の敗因であり、集客しない新台をバラエティーレベルでも推奨してしまったのは反省すべきことだ。

 

S哲也~天運地力 予想 20,000 → 実際 16,600

本機は、ハズレが少ない麻雀コンテンツで、目押しも不要で誰でも打てるAT機として高評価をした。

天井恩恵が大きく、通常のATからでは、100~300枚程度の獲得となることがほとんどで、その割には初当たりも重く600Gハマリ、700Gハマリと当たり前のように深いハマリが連続し、こちらも勝てるイメージが持てない機種だった。

台数値引きが4台から大きく、年末年始の営業を考えると4台購入してもいいと評価してしまったが、実際にはバラエティーに1台でで十分の新台だった。

新台の評価に、台数値引きや価格は重要ではないことは過去の経験から分かっていたつもりだが、また失敗を繰り返してしまった。

 

以上が2020年で、評価を大きく間違えてしまった機種とその反省点である。

 

前年のリゼロのヒットによって2020年は、高純増ATの開発がさかんに行われ販売されたが、すでに「G数解除」かつ「高純増AT」に対してプレイヤーは見切っていて、今後はAT機にかぎらず、ノーマルA、A+RT、A+ART、A+ATと幅広いスペック、ゲーム性の新台が登場してくるだろう。

 

現状では6号機の設置比率が40~50%のホールが多く、来年の11月末までに6号機を大量に購入することとなる。

今後の新台は11月末まで設置し続けることができると思うものだけを購入するつもりで評価しなければ、機械代がいくらあっても足りない。

多種多様なゲーム性の新台の中から、長期稼働が見込める新台だけを購入していくためには、よりいっそうの試打評価の精度向上が必要であり、気を引き締めて重要な2021年を迎えたい。

 

 

本年も、エスサポートスロット研究所をご利用いただき、誠にありがとうございました。

 

 


 

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