現状の30パイ動向 S南国育ち30 と 沖ドキ2-30 について

 

旧沖ドキが21世紀会のルールによって撤去となって2か月が経過した。

25ハイの旧沖ドキを撤去する場合、代わりに導入する機種の選択肢は多数あったが、30パイの旧沖ドキを撤去する場合は、代わりが30パイ機種に限定されるとその選択肢は少なかった。

5号機のハナハナシリーズを認定機や中古機で増台するか、同一シリーズの沖ドキトロピカル30の認定機や沖ドキ2-30を再導入するか、最新台の南国育ち30またはニューハナハナゴールド30を購入するかの選択だった。

 

5号機ハナハナシリーズは大量に増台すると稼働割れを招き失敗するため、増台できても少台数に留めるしかなく、沖ドキトロピカル30は認定機を保有していたホール自体、ほとんどなかった。

6号機の新台ニューハナハナゴールドは、5号機と比較してスペックが大幅に劣るため、5号機が残存中は厳しい稼働となることは予想通りだった。

 

単価が高く一撃性能を備えた6号機の新台S南国育ち30を導入して一時的には盛り上がったホールもあったが、現状ではそれも稼働が急落している。

S南国育ち30は「高純増×1G連」という圧倒的な出玉速度で、連チャンを体感したプレイヤーを夢中にさせたが、その仕様の解析情報が少しずつ判明するたびに、稼働が一段、また一段と低下していった。

「有利区間革命」と謳ったそのシステムは非常によく考えられたものだったが、結局は「打つべきゾーン」と「打ってはいけないゾーン」があり、それを知ったプレイヤーがハイエナ的な立ち回りに終始したため、純粋にS南国育ちを楽しんでいたプレイヤーも嫌気がさし、離反していってしまった。

そして、そのタイミングと再販分の導入が重なり、遊技客の減少と増台によって、ますます稼働は低下し、空き台の放置が目立つようになってしまった。

 

さらに、S南国育ち30で最近、判明した朝イチのモード判別法が致命的だった。

詳細は割愛するが、設定変更後、有利区間ランプが消灯した状態の台を1G遊技して、その出目を確認すれば良いモードに突入したかどうかが約50%の確率で見抜けるというものだ。

これによって、設定変更後の朝イチ台だけを漁って喰う客層ばかりになってしまった。

 

ホールとして、この朝イチ判別に対策をするなら、設定変更をして2~3G遊技するか、設定変更をしないことしかない。

しかし、この対策で朝イチに有利区間ランプが点灯していると、その台がどういう状況にあるのか分からず不安で遊技してくれるプレイヤーも減ってしまうだろう。

いずれにせよ、ここからS南国育ち30が復活することは難しい。

 

また、S南国育ち30は、元々、客層が若年層~中年層の男性ばかりで年配客や女性客が混ざることはほとんどなく、その客層を見ていてもヒットは難しいと当社では判断していた。

S南国育ち30の4つボタンの操作性の悪さが、年配客層や女性客を遠ざけた一因だったのではないだろうか。


 

旧沖ドキの代替え機として評価が分かれているのはS沖ドキ2-30だ。

S沖ドキ2-30の評価が分かれるのは当然で、平均稼働で15000枚を超える高稼働をしているホールもあれば、終日ほぼゼロ稼働というホールもある。

 

では、S沖ドキ2-30が高稼働しているホールはどういうホールなのだろうか。

S沖ドキ2-30が高稼働する条件として、旧沖ドキを多台数設置して高稼働していた実績が必要となる。

旧沖ドキを20台以上設置して7割以上稼働していたホールなら、S沖ドキ2-30も高稼働する可能性は高い。

なぜなら、それは、そのホールの旧沖ドキを打っていた常連客の一部がそのままS沖ドキ2-30に流れていったからだ。

 

S沖ドキ2-30を導入した様々なホールを視察して分かったのは、旧沖ドキの常連客層のうち、その1/4~1/5がS沖ドキ2-30を打っていることだ。

例えば、旧沖ドキを50台設置して8割稼働していたホールなら、旧沖ドキ撤去後にS沖ドキ2-30の常連となってくれる客数は10名前後は確実に存在している。

そして、そのホールが旧沖ドキの代わりにそっくりそのまま50台のS沖ドキ2を導入したなら客数は10名で2割稼働となってしまうが、15台の導入なら10名の客付きで6~7割の高稼働となるのである。

 

旧沖ドキの撤去後に沖ドキ2-30を導入して厳しい稼働となってしまったホールは、元々、旧沖ドキの常連客数が少なかったり、S沖ドキ2-30の導入台数が多すぎたりと、自店のポテンシャル以上にS沖ドキ2を導入してしまったホールだろう。

S沖ドキ2-30の客層は非常によく、年配客も女性客もサラリーマン層も幅広い客層の支持を集めている。

旧沖ドキが撤去されて、そのプレイヤーが、どの機種に流れていったかだが、ジャグラー、ハナハナ、南国育ち30、沖ドキ2-30、沖ドキトロピ、押忍!番長3が上位を占めている。

旧沖ドキ客のなかでも告知機が好きなプレイヤーはジャグラー、ハナハナに流れ、高単価のギャンブル機が好きなプレイヤーは、南国育ちや沖ドキトロピ、押忍!番長3に流れた。

沖ドキ2-30に流れたプレイヤーは、少しのギャンブル性と目押し不要というゲーム性を求め打っているようで、とにかく客層が良い。

お客様に良いも悪いもないのだが、業界関係者なら「客層が良い」というニュアンスを分かってもらえるかと思う。

 

旧沖ドキが高稼働していたホールなら、その台数の1/3程度であればS沖ドキ2-30も自店平均程度の稼働は見込める。

元々、旧沖ドキ客が10名いたホールなら、そのうちの2~3名はS沖ドキ2-30を打ってくれるので、S沖ドキ2-30を5台設置すればいい。それを見誤って沖ドキ2-30を20台も導入してしまえば、20台中2~3人の稼働で「客飛び」の雰囲気になってしまい撤去せざるをえないのである。

自店の旧沖ドキ客の客数を考え、S沖ドキ2-30を適正台数で導入できれば、安定稼働し重宝するだろう。

 

S沖ドキ2-30なら倉庫に保管しているホールも多いだろうが、中古で購入しても今なら7万円前後で購入できる。

今後、完全6号機に移行する際には、30パイの主力である5号機ハナハナシリーズも全撤去することになるが、その穴を6号機の新しいハナハナが埋めることができるのか、今は不透明な状況だ。

6号機のハナハナ第一弾は大コケしてしまったし、4月に登場するスーパーハナハナ30も実際に稼働させてみないとどのような結果となるかは分からない。

 

5号機ハナハナの穴を埋めることができる機種が揃うかどうか分からない状況だから、S沖ドキ2-30を少し多めの台数で購入して、11月末の30パイコーナーを埋めるための保険として倉庫に保管しておくのも手ではないだろうか。